ブンヤンの黄色

今日はアナトリアで採取出来る草木染めに使われる植物のうちRhamnus petiolaris Boissトルコ名Cehriジェフリについて。

 

この植物は温暖な気候の国々に生息する植物(亜種22種)で、アナトリアではカイセリ、チョルム、ガジアンテプ、シノップ、アフィヨン、ウシャク、ヨズガット、トカット、ネヴシェヒル、ニーデ、アンカラ、マラシュそしてコンヤに生息している様です。海抜1000〜1300m程にある森林地を好み、5月から6月にかけて黄緑の小さな花を咲かせるそうです。何だか可愛らしい植物ですね♪

 

まだ化学染料のなかった19世紀初頭、この植物の実から生み出される美しい黄色が英国人を魅了し、ブンヤン等カイセリに生息していたアナトリアの亜種を大量に引っこ抜いて(?!)英国に持って行ったそうです。

(因に、余談ですが、トルコはその昔、草木染植物だけでなく、たくさんの遺跡や伝統工芸品、美術品等も、派手に、勝手に先進国に持ち出されていま〜す。)

このジェフリから生み出される色はオリーヴグリーン、オレンジ〜黄色、艶のある黄色、カーキetc。

こちらの画像はシルクを草木染めしたものですが、左からの緑と黄色がこのジェフリをを使ったものだそうです。以降の色はコチニール。トルコでは【黄金の木】とも呼ばれるそうですが、それに相応しく本当に美しい黄色をしていますね!!

 

今回は残念ながらジェフリを使った織物の画像はみつかりませんでしたが、見つけ次第ご紹介しますね。(10/31トップ画像に設定しました。)

 

因にこのジェフリについては先日のブンヤンについて調べている途中に知りました。

【ブンヤンの絨毯関係ミニ歴史】

-18世紀〜人口増加とともにその絨毯生産も佳境にあり、キリム、シルク絨毯、ウール絨毯の生産が盛んとなる。

-1914年〜16年の間にキリムとシルクの絨毯生産者は急激に減り、ウールの絨毯一本に絞られていった。

-1926年、市内に紡績工場が出来、そこで絨毯用の糸が紡がれていたが、1932年、この工場がSumerBankに買収され、 毛布と羊毛製品の生産工場に変わる。そして英国マンチェスターの紡績工場から糸を輸入しはじめる。その過程で英国人達が 美しい黄色を生み出すジェフリを持ち帰る。

当時の政治背景等はわからないのですが、どうやらこの頃一時期、ペルシャ絨毯においてもマンチェスターウールを輸入使用していたようで、カシャーンの絨毯でマンチェスターウールを使用したものについては、そのレア度からプレミアがついているようです(マンチェスターウールについては・・・機会があったらいつか調べてみたいと思います)。

 

(参考資料拝借先 : ブンヤン市、植物染料研究所資料、Turkotek他)

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ブンヤンの黄色」への2件のフィードバック

    1. この黄色、とっても綺麗でしょう?香辛料屋さんにあるのかしら?スパイスとして料理に使うのなら売っているかもしれませんね。自分で染めた羊毛で靴下やセーターが編めたら幸せですよね〜。

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