オスマン帝国時代の絨毯3

 

トップ画像(携帯電話では表示されません)は16世紀後半の宮廷絨毯といえばコレ!という一枚。

 

 

 

先週に引き続きオスマン帝国時代の絨毯について、またこちら↓からご紹介させていただければと思います。

ピクチャ 44

 

 

 

■『宮廷ワークショップの発展と編成(1512-1566年)』のチャプター

 

 

このチャプターはかのスレイマン大帝の時代ですから、とても内容が濃いです。オスマン帝国最盛期ですから衣装や装飾品に金銀宝石が惜しみなく使用され、デザインにも変化が出てきます。そして、この本の絨毯の歴史紹介としてはこのチャプターが最後になります。

 

 

注目の事実は、16世紀中頃からは美しい曲線を描く為にセネノット(シングルノット)が使用される様になったというとです!!!!!! わー!!! どこかの美術館で実際に確かめてみたいところです。

ピクチャ 46

この頃になると前チャプターのウシャク絨毯の様なメダリオンと四隅のモチーフの絨毯は、その模様の間がサズスタイルのギザギザの葉とハタイの模様で埋められる様になり、また、同時にチューリップやヒヤシンス等の春の花も使用されている様です。

IMG_4004

この時期のオスマン帝国領土はこんなにも広く、絨毯はイスタンブールやブルサだけでなく、16世紀後半にはカイロでも織られていたそうです。

The early ottoman empire(16th-17th century) 1

この時代のイスタンブールの宮廷ワークショップにはタブリーズやカイロから職人が呼ばれ、その前の時代に18人だった宮廷絨毯職人は25人に増えていたという記録もあるようです。

スレイマン大帝はかの有名なミマルシナンを建築の指揮に採用して大きなモスク等も次々と建てたので、その建築物とインテリアにあう絨毯の生産の需要もかなりだったそうですよ。

スレイマン大帝の宮廷絨毯。

osmancourt

ところでこの柄、どこかで見覚えございませんか〜?

そうです。私の以前のブログでご紹介させて頂いていたシュメルのヘレケ絨毯スルタンアフメット柄です。

sultanahmet

この柄の名前の由来については、ヘレケ村の由緒ある方から伺っていて『スルタンアフメットの時代に色々な装飾に沢山使用された柄だからこの名前がついている。』というのは以前ご紹介させて頂きましたが、この柄が構成されたのはスレイマン大帝 (1520-1566年)の時代で、その後暫く後ののスルタンアフメット(1603-1617)の時代でも多様されたんですね。絨毯と歴史、面白いですね。

さて、オスマン帝国は20世紀まで続くのですが、この本での絨毯の歴史はこれで終わりになります。記録がないからなのか、変化が終わってしまったからなのかは謎ですが、また何かどこかで何か情報を入手出来たらお知らせします。

そういえば、このチャプターでエジプトでオスマン帝国の絨毯が織られていた事が出てきましたが、ちょっとコレクター達の間でエジプト絨毯の流行の兆しがありませんか???Jozanか何かで見た様な気がします。

こちらは今年3月に撮影した写真ですが、流石はイスタンブールの絨毯屋さん、もうその時にはしっかりとエジプト絨毯が織り上がっていました〜!!!とーーーっても綺麗ですよね。絨毯の流行を作っているのは今も昔もイスタンブールなんでしょうね〜。

IMG_7638

この絨毯、気になる方はこちらからご連絡頂ければと思います。

今日も最後までお読み頂きありがとうございます。

♪♪♪そしてちょっと宣伝♪♪♪

この3回にわたってご紹介させて頂いた、小さいけれど内容ぎっしりのOttoman Decorative Artsはオンラインショップにて取り扱っております。

 

また、同じく取扱中の大きな絨毯本Carpet Museum& Kilim and flatweaving rugs museum catalogue若しくはOne Thousand years of Turkish Carpetsをお求めの方には無料で同梱させて頂ければと思います♪

 

特にCarpet Museum …の方は、政府の在庫が100冊を切ると販売停止となり、増刷はされないそうですのでお早目にどうぞ。

 

 

 

 

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オスマン帝国時代の絨毯3」への3件のフィードバック

  1. 素敵な絨毯解説シリーズに思わず引き込まれてしまいました!
    手仕事に感謝です!
    お忙しい中大変恐縮ですが質問があります。
    現在イスタンブール在住なのですが、絨毯本2冊をこちらで購入する事は可能でしょうか?
    何卒よろしくお教え願います。

    いいね: 1人

    1. 初めまして!ご来訪とご質問ありがとうございます。
      そうですね、絨毯に関する書籍の在庫はやはりイスタンブールの方が多いですので、そちらの書店さん等でご購入可能だと思いますよ。私の方からお送りすることももちろん可能です。そのほかご不明な点はお気軽にどうぞ♪

      いいね

      1. ご教示ありがとうございます。
        取り寄せよりも、近くで探す手があったとは!
        ちょっと探しに行ってきます!
        いつもブログで、トルコ芸術を楽しませて頂き、ありがとうございます♪

        いいね: 1人

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