草木染の糸を求めて〜♫

こんにちは♫

先週金曜日、草木染の毛糸を求めて片道1.5時間の郊外の工房に夫と一緒に出かけて来ました〜。自宅安静もすぐに解除され、体調も比較的良かったので意を決して行って来ました✨

 

でも、このタイミングで行って本当によかったです。というのもこの草木染工房ももう染色担当の方がお一人しかおらず、糸の売れ行きによってはこの方もここを辞めてしまう様です。昨年春に行った時はもっと盛んだったのですが、在庫もだいぶ減り、今はほぼオーダーでしか染めていないということでした。

img_0486 img_0502 img_0483

染める前の毛糸↓

Processed with Rookie Cam
Processed with Rookie Cam

 

ここで使われている植物はアナトリア中央部独特のものなのでそれが興味深いです。

img_0487

赤は一般的にKokboyaキョクボヤ=Rubia tinctorum L の名をトルコ関係の草木染で聞くと思いますが、アンカラ郊外を含むアナトリア中央部ではBoyalikOtuと呼ばれている様です。↓ ピンクもとっても綺麗ですよね〜💕img_0496

これはParamut Tozパラムットトズ。丸っこいどんぐりの毬です。茶色いのに漆黒に染め上がるのがすごいですよね。img_0497

こちらは胡桃の皮。あの硬い皮ではなくて、その前の木になっている状態のときの実の部分。この写真でいうと緑の部分です↓ceviz-kabugu-suyu-sacin-dokulmesini-ve-beyazlamasini-engeller-47253

img_0499

これは樹の皮。img_0500

こちらはPinar Otuプナルオトゥ=Cistus。img_0501

こちらはAgSakizアーサクズと呼ばれる松系の木から出るガム。img_0503

この工房の染色マスターの方がお辞めになられる前にいつか夫と一緒に草木染を習いに行けたらなぁ〜と思っています。

 

なお、こちらの工房では、薄い色は10kgの羊毛あたり1kgの植物、濃い色は10kgあたり5kgの植物を使って染めているそうです。それだけの植物を毎年集めるのも大変な作業ですよね。

 

今回入手の草木染の糸はオンラインショップに掲載中ですので是非ご覧ください。ワークショップなどで大量にご入用の方には調整も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。「Anatolian Concept草木染羊毛

Processed with Rookie Cam
Processed with Rookie Cam

↑こちらご注文品を梱包しているところですが、どれもとっても綺麗なお色です〜。キリム織り、また再開したくなってしまいます。

 

イスタンブールに、アメリカとトルコの共同で草木染の研究をしているところがあるのですが、そこが最近草木染のピグメントを販売していますが、30色小瓶でもすごいお値段ですので、この工房の羊毛は自治体の支援でかなりお安くなっているんだなあとつくづく思います。継続してもらえると嬉しいですが、需要がなければこれも消えてしまいます、、、。

 

 

また、前述の共同研究所長のレジェップカラダー氏の書籍(文化観光省発行)も取り扱っておりますので、ご興味のおありの方は併せててご検討ください♫ トルコ語になりますが、トルコで採れる草木とその色や地図上の散布図などシンプルですので、トルコ語がお分かりにならずともお楽しみいただけると思います。

otherappsimage-2

Anatolian Concept書籍

 

最後に、この工房からの帰りに久々にアンカラヤギ(Angora Goat)に出会えたので写真を撮って来ました。遠くから見ると綿の山みたいに見えます。

img_0469 img_0470

どんどん進むのでお尻ばかりの図に、、、😂img_0471 img_0472 img_0473

畑に残ったレタスをハムハムしているところです。エコロジックですね〜💕img_0474 img_0476

最後は農家さんに寄って来ました。5kg程牛乳を買いたかったのですが、まだ搾乳機が来ていないということで買えず。この子牛はちょうど歯が成長時期でしきりに「歯茎がかゆい」と私たちに寄ってくるので、歯茎をガシガシ掻いてあげましたらとっても気持ち良さそうでした。手がないのでこういうとき大変ですね。それにしても何て純粋で優しい動物なんでしょうか、牛って。img_0478

こちらは農家さんのペットのアンカラヤギ。散歩に出たくてウズウズしており、私たちの手をずっと甘噛み。ポーズまでとって可愛いですねぇ。

img_0480

3頭いましたが、年に1-2着ツヤツヤのセーターが出来そうです♫

 

今日もお読みいただきありがとうございました🙏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広告

草木染め羊毛取り扱い開始します

こんにちは。

 

草木染めの羊毛の取り扱いは、ここ数年、夫と私で温めていた懸案でしたが、この秋からやっと実行に移せる事になりました。

 

トルコ国内有数の草木染め工房をいくつか周りましたが、その中でも海外からも評価を得ている工房のものをお届け出来る事になりました。

 

草木染はひとつの植物から50もの色のトーンが出ると言われますが、工房の方によりますと、染めた日のお天気でも色の違いが出るのだそうです。こちらは工房のストックルームのお写真ですが、けっこうビビッドな色が出るんですよね。

IMG_1385 IMG_1386

IMG_1387 IMG_1389 IMG_1390 IMG_1391 IMG_1393 IMG_1395

 

 

 

という事で、取りあえず5kg程仕入れさせて頂きました。写真にはないのですが、キリム織りに使用する縦糸の羊毛もございます。どれもとっても綺麗なんですよ〜♪

IMG_1675 IMG_1676 IMG_1677 IMG_1678 IMG_1679 IMG_1680 IMG_1681 IMG_1682

なかなかお写真で実際の美しさを現すのは難しいのですが、きっとお気に召して頂けると思います。

 

250g単位で玉状に巻いた形でお届けさせて頂きたいと思っておりますが、草木染めの材料の記載の整理等もあり、本格的には11月15日からの取り扱いになります。

 

その前に、是非、という方がいらっしゃいましたら、メールにてお問い合わせを頂けたらと思います。info@anatolianconceptshop.com

 

 

実は私も11月から県営の職業訓練所にてキリム織りを習い始めます。ハンドメイド好きの方々、また是非情報交換させて下さいませ。

 

今後ともどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンティークキリム入荷!!

(トップ画像は13世紀のモスクの木彫り装飾パネルです。私の大好きなAnkara Vakif Eserleri Müzes保管。)

 

 

今日は素敵なアンティークキリムを2枚ご紹介します。

 

 

まずはエーゲ地方のアイドゥン。

とっても素敵な色使いをしているんですよ〜!!

お写真を一枚クリックして頂くと大きな画面でアルバムがご覧頂けますので是非ご覧下さい。

 

 

2枚目はガジアンテプ。

胡桃の茶色とインディゴからとれた2色のブルーがただただ美しいです。是非至近距離の画像をご覧下さい。

 

こちらのキリムは2枚ともオンラインショップオークション、メールinfo@anatolianconcept.comのどちらからでもご注文お受けしております(先着順)☆

ブンヤンの黄色

今日はアナトリアで採取出来る草木染めに使われる植物のうちRhamnus petiolaris Boissトルコ名Cehriジェフリについて。

 

この植物は温暖な気候の国々に生息する植物(亜種22種)で、アナトリアではカイセリ、チョルム、ガジアンテプ、シノップ、アフィヨン、ウシャク、ヨズガット、トカット、ネヴシェヒル、ニーデ、アンカラ、マラシュそしてコンヤに生息している様です。海抜1000〜1300m程にある森林地を好み、5月から6月にかけて黄緑の小さな花を咲かせるそうです。何だか可愛らしい植物ですね♪

 

まだ化学染料のなかった19世紀初頭、この植物の実から生み出される美しい黄色が英国人を魅了し、ブンヤン等カイセリに生息していたアナトリアの亜種を大量に引っこ抜いて(?!)英国に持って行ったそうです。

(因に、余談ですが、トルコはその昔、草木染植物だけでなく、たくさんの遺跡や伝統工芸品、美術品等も、派手に、勝手に先進国に持ち出されていま〜す。)

このジェフリから生み出される色はオリーヴグリーン、オレンジ〜黄色、艶のある黄色、カーキetc。

こちらの画像はシルクを草木染めしたものですが、左からの緑と黄色がこのジェフリをを使ったものだそうです。以降の色はコチニール。トルコでは【黄金の木】とも呼ばれるそうですが、それに相応しく本当に美しい黄色をしていますね!!

 

今回は残念ながらジェフリを使った織物の画像はみつかりませんでしたが、見つけ次第ご紹介しますね。(10/31トップ画像に設定しました。)

 

因にこのジェフリについては先日のブンヤンについて調べている途中に知りました。

【ブンヤンの絨毯関係ミニ歴史】

-18世紀〜人口増加とともにその絨毯生産も佳境にあり、キリム、シルク絨毯、ウール絨毯の生産が盛んとなる。

-1914年〜16年の間にキリムとシルクの絨毯生産者は急激に減り、ウールの絨毯一本に絞られていった。

-1926年、市内に紡績工場が出来、そこで絨毯用の糸が紡がれていたが、1932年、この工場がSumerBankに買収され、 毛布と羊毛製品の生産工場に変わる。そして英国マンチェスターの紡績工場から糸を輸入しはじめる。その過程で英国人達が 美しい黄色を生み出すジェフリを持ち帰る。

当時の政治背景等はわからないのですが、どうやらこの頃一時期、ペルシャ絨毯においてもマンチェスターウールを輸入使用していたようで、カシャーンの絨毯でマンチェスターウールを使用したものについては、そのレア度からプレミアがついているようです(マンチェスターウールについては・・・機会があったらいつか調べてみたいと思います)。

 

(参考資料拝借先 : ブンヤン市、植物染料研究所資料、Turkotek他)

世界一の天然染料研究機関

(↑アンカラ県ペイパザル市の教育センターにある草木染所の写真です。シールトバッターニェやテルキャリ銀細工等トルコの伝統工芸を色々作っているので観光ついでに是非寄ってみて下さいね☆)

 

 

ここ暫く草木染の歴史を調べているのですが(古代)、その過程でイスタンブールに世界一の天然染料(草木染、虫、貝殻etc)研究所があることを知りました。

 

その名も【天然染料調査開発研究所Doğal Boya Araştırma Geliştirme Laboratuvarı】

http://www.tcfdatu.org/en/home/ (トルコ語及び英語)

 

トルコと米国の架け橋として設立されたトルコ文化基金というのがあるのですが、そこが、トルコ文化の保存援助、トルコ文化遺産の世界への紹介を目的に、米国の慈善組織と個人寄付によって設立した研究所だそうです(2000年)。

 

この研究所ができるまでは、ウィーン大学の250色が世界で一番多くの天然染料をもった研究所だったそうですが、このトルコの研究所は現在557色もの天然染料を保管しているのだそうです。

ここの所長は天然染料の大御所Dr. Recep Karadağレジェップ・カラダー博士、マルマラ大学教授

博士はあの有名な草木染の本KOEK BOYA↑の編集にも携わられています。この方の博士論文は『トプカプ宮殿における十六世紀のシルクの織物の染料の調査分析』だそうですが、是非読んでみたいですね〜。

 

さて、染料の話に戻りますが、20世紀初頭に開発された人工の染料は瞬く間に世界に広がったわけですが、1980年頃から環境問題や健康問題等により天然染料が見直す動きが盛んとなっています。

セルチューク朝とオスマン帝国時代には様々な天然染料が布地の製作に使用されていた様に、トルコは天然染料の元となる植物がとても多い国だそうで、その保護も含めてこの研究所設立は世界にとってとても貴重で有望な研究所となっています。

 

また、美術品の修復保存にかなりの進歩をもたらしています。

こうやって絨毯なり絵画なりの美術品を機械でよみとり(素材にダメージは与えないそうです!!)、

どんな天然染料を用いたのか成分分析が出来るのだそうです!!

その結果、当時用いられた同じ染料でいろいろと保存されるべき美術品の修復ができるそうです。

こちらは研究結果一例↓

アンカラ県アヤシュのモスクの絨毯。18世紀頃の絨毯でしょうか。

デザインと色使いからして当時風靡していたウシャク絨毯かと思います。

【赤】成分 Alizarin, purpurin

   植物 Rubia Tincrorum L.

    

【黄】成分 Fisetin

植物 Cotinus coggygria SCOP

【青及び濃紺】成分 Indigotin

植物 Indigofera tinctoria L.(Hindistan Cividi)又は

 Isatis tinctori L.(Civit otu)

この分析結果をもってこの絨毯の修復が進められたそうです。

この絨毯、今はどこで見られるのかしら・・・?

この素晴しい研究機関ですが、色のデータベースを公開されているので、天然染料にご興味のある方、是非覗いてみてくださいませ。

植物   http://www.tcfdatu.org/en/dye-database/dyestuff-sources/dye-plants-57.htm

虫    http://www.tcfdatu.org/en/dye-database/dyestuff-sources/dye-insects-58.htm

巻貝の殻 http://www.tcfdatu.org/en/dye-database/dyestuff-sources/snails-59.htm

 

 

ところで、世界一の天然染料研究所のご紹介でしたが、日本にも世界一(いや東洋一だったか?)の研究所が昨年設立されたのをご存知ですか?製薬会社の動物実験所という背筋も凍る響き・・・あえて名前は出しませんが。

 

欧州の先進諸国では動物実験禁止が進み、世界の人々は自然、環境に配慮した生活を営もうとしている時に未だ日本は先進国であるにもかかわらず『動物実験は不可欠』をうたい、時代に逆行した施設を1500億円もかけて設立・・・。

 

私、思うのですが、製薬が人々の健康に必要で、その莫大な利益で経済も回しているわかりますが、こういった人類の為の研究は各国が競って尊い生物の命を奪って行うのではなく、世界がもっと協力して、安全な機関一カ所で行えば良いと思うのです。製薬会社が勝手に行うのを禁止にする。世界に一カ所は難しいとしても国に一カ所にするとかですね・・・。

 

現在既に国の施設としては独立行政法人人医薬基盤研究所だけでも6カ所も動物実験の施設を持っており、あと、独立行政法人国立がん研究センターにもある。それに加えて国内の多数の製薬会社が動物実験施設を抱えているのです。

 

こちらは環境省のHPに出ている全国の犬猫の殺処分数の推移です。

このグラフが表すとおり、多くの人々がその数をへらそうと努力しているわけですが、その最中で動物実験施設がさらに増えているなんて。これは動物好き嫌いの話ではなく人間全体、国全体のモラルの話でもあると思います。

 

ここトルコはご存知のとおり親日ですが、日本の動物環境には腹を立てている人がとても多いです。もっとプラスのイメージで世界にアピールできる国になりたいですよね!!

 

最後までお読み頂きありがとうございました♪

ランキングに参加しておりますので是非下のバナーのワンクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログへ